【悪魔はいつもそこに/the devil all the time】あらすじとネタバレ

悪魔はいつもそこにサスペンス映画

【悪魔はいつもそこに/the devil all the time】

ネットフリックスオリジナル映画なのがもったいないくらい秀逸な映画です。

そして世界上映されてもおかしくない豪華キャスト!

ここまでの俳優陣をそろえて、なぜネットフリックスオリジナル映画なの?って感じがしました。

もったいないの一言に尽きます。

名実ともに手に入れている俳優陣が出演しているというだけでもこの映画の原作のすばらしさが伝わります。

原作者のドナルド・レイ・ポロックは自治体に属さない「非法人地域」のオハイオ州ノックケムスティフで育った彼の経験に基づいて2011年に描かれ、各国で高い評価を得ました。

監督のアントニオ・カンポスまだ37歳(2020年当時)という若さの新進気鋭の映画監督の一人。

「アフタースクール」 、「サイモン・キラー」 、「クリスティーン」などの問題作を次々と発表しています。

次回作にはあの有名映画の監督に抜擢されているとか。

2時間18分の長編映画ですが、飽きることなく最後まで観てしまいます。

悪魔はいつもそこに

この映画の問う「悪魔」とは?

必見です!



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予告動画

キャスト紹介

  • アーヴィン・ラッセル(トム・ホランド)
  • 本作の主人公。
    9歳の頃に両親が△んでしまい祖母の元で育てられました。
    とても家族想いの男の子ですが、父親譲りの武闘派。

    主人公アーヴィンを演じたトム・ホランドはスパイダーマンシリーズのピーター・パーカー役で有名な俳優です。
    トム・ホランド
    ファンの間では「トムホ」の愛称で親しまれています。

  • ウィラード・ラッセル(ビル・スカルスガルド)
  • アーヴィンの父。
    第二次世界大戦への従軍経験があり、復員後に結婚。
    戦争経験で失った信仰心を結婚により取り戻しましたが、妻を亡くしたことで自〇。

    ビル・スカルスガルドは2016年にハリウッドデビューしたスウェーデン人。
    ビル・スカルスガルド
    「IT/”それ”が見えたら終わり」のペニーワイズ役で有名。

  • シャーロット・ラッセル(ヘイリー・ベネット)
  • ウィラードの妻。
    アーヴィンが9歳の時にガンで亡くなる。

  • レノーラ・ラファティ(エリザ・スカンレン)
  • ロイ・ラファーティとヘレン・ハットンの娘だが、レノーラも幼少期に両親が△亡。
    同じ教会に通うラッセル家に引き取られます。
    アーヴィンとは実の兄妹のように育ちました。

  • ロイ・ラファーティ(ハリー・メリング)
  • レーノラの父。
    神への愛情表現がかなり過剰な牧師。

    ハリー・メリングは子供のころ、ハリーポッターシリーズのハリーの従妹ダドリー・ダーズリーを演じていました。
    ハリー・メリング

  • ヘレン・ハットン(ミア・ワシコウスカ)
  • レノラの母でロイの妻。
    ずっとウィラードを慕っていた。
    熱心なクリスチャンである夫ロイに手を焼く。

    ミア・ワシコウスカは無名ながらアリス・イン・ワンダーランドの主役に抜擢されたオーストラリア出身の女優。
    ミア・ワシコウスカ
    透明感のある美しさからお姫様役が最も似合う女優と言われています。

  • エマ(クリスティン・グリフィス)
  • アーヴィンの祖母。
    とても敬虔なクリスチャン。
    貧しい中でもアーヴィンとレノーラを愛情たっぷりに育てます。

  • ティーガーディン牧師(ロバート・パティンソン)
  • 病気を患った前任者と交代に街の教会に赴任してきた若い牧師。
    派手好きで無神経。
    美人の妻がいるが、教区内の少女達にも手を出している。

    ロバート・パティンソンはハリーポッターシリーズでは優等生のセドリックを演じました。
    ロバート・パティンソン
    2022年公開のバットマン役に抜擢された注目の俳優。

  • カール・ヘンダーソン(ジェイソン・クラーク)
  • 美人の妻サンディを餌に使って若いヒッチハイカーを襲い、その△にざまを写真に収めることが趣味という異常者。

  • サンディ・ヘンダーソン(ライリー・キーオ)
  • カールの妻で、夫の少ない稼ぎを売春で補っている。
    カールに付き合ってヒッチハイカーを襲っているが、彼女自身に〇意はない。

「悪魔はいつもそこに」あらすじとネタバレ

※時系列が複雑な映画なので、変更している箇所があります。ご注意ください。

第二次世界大戦から戻ったウィラードは立ち寄ったカフェでウェイトレスに一目ぼれし、結婚します。

同じころ、同じカフェでウェイトレスをしていたサンディもカメラマンのカールと出会いました。
サンディ


数年がたち、ウィラードは丘の上に建つ小さな家を購入します。
周りに家はなく、裏には森がありとても静かな場所でした。
戦争の忌まわしい記憶がウィラードを苦しめ、人を遠ざけていました。
戦争
ウィラードは家族のためにまじめに働き、息子アーヴィンの成長を妻のシャーロットと喜ぶ合う、貧しくてもとても幸せに暮らします。

アーヴィンが学校に通うようになりますが、自然の中で自由に育ったアーヴィンはあまり学校になじめず、時々、顔にあざを作って帰ってくることもありました。

ウィラードはアーヴィンに相手が大きくてもやり返せと教え、アーヴィンはたくましくなっていきます。

ウィラードは戦争で失っていた信仰心を取り戻し、裏山に自作した十字架を建て、祈るようになります。

妻のシャーロットは穏やかで優しく二人をいつもあたたかく見守りました。
シャーロット

ある日、二人が買い物をして家に帰ると、シャーロットがキッチンで倒れていました。
急いで病院に連れて行きましたが、シャーロットは癌を患い、すでにどうすることもできませんでした。
ウィラードはシャーロットを救いたい一心で祈り続け、それをアーヴィンにも強要します。
祈る
日に日に弱っていくシャーロット。
ウィラードは祈りが足りないと考え愛犬のジャックを〇し、遺体を生贄のように十字架に捧げました。
しかし、祈りもむなしくシャーロットは△んでしまいます。
葬儀
葬儀後、夜になっても戻らないウィラードを探しにアーヴィンは森の十字架のところへ行きました。

ウィラードの背中が見えたアーヴィンは「僕は2度と祈らないよ」と声を掛けましたがウィラードはピクリとも動きません。
戦争から戻った日に叔父からもらった銃で自〇していました。


-7年前-
ヘレンと娘レノーラが暮らす家。
夫ロイは部屋に閉じこもり、クモに噛まれた傷が痛むのは神からの試練だと思い、啓示が下されると信じたのです。
ある日、叫びながら部屋から出てきたロイはヘレンをドライブに誘います。
やっと出てきたロイの誘いに喜んだヘレンはレノーラをエマに預け、夫の車に乗り込みました。
ヘレン
山の中へ車を走らせます。
車から降りるとロイはいきなり、ヘレンの首にナイフを突きつけます。
ヘレンは大量の血を流し△んでしまいました。
ロイは神がヘレンを生き返らせてくれると信じましたが、一向に動かないヘレンを見て逃げ出します。
ロイ
山から出たロイはヒッチハイクをしてサンディとカールの乗る車に。
カールはヒッチハイクをしている男を乗せ、〇し、写真を撮ることで興奮する性癖の持ち主でした。
カール
ロイも今までの男たちのように〇され写真に残りました。


両親を亡くしたアーヴィンはエマの家に。
そして叔父のアスケル、レノーラと出会います。
エマ


1965年
叔父のアスケルはアーヴィンの誕生日にウィラードが戦地から持ち帰った銃を受け取りました。
誕生日
敬虔なクリスチャンになっていたレノーラは毎日、母ヘレンの墓で祈りをささげていました。
アーヴィンが祈ったことはあの日以来一度もありません。
ある日、教会に新しく若い牧師プレストンがくることになります。
出迎えた信者たちを前に、エマの素朴な料理を貧乏人の料理だと非難するような無神経な男でした。
プレストン

ある日、レノーラがいつものようの母のお墓に祈りをささげている時、いつもはそばで見守っていたアーヴィンが用事があるとその場から離れました。

アーヴィンはおとなしいレノーラをいじめる同級生たちに仕返しに行ったのです。
ケンカ
祈りが終わった頃、雨が降ってきました。
レノーラはアーヴィンの迎えが来るまで、教会の入り口で雨宿りをしていると、扉が開き、プレストンが話しかけてきました。
プレストンは自分の車で送ってあげると、レノーラを車に乗せると森の中へ向かいます。
車を止めたプレストンは今からする行為は神に身をささげるということだと言い、レノーラに優しくキスを・・・。
プレストン
敬虔なクリスチャンであるレノーラはプレストンの言葉を信じ、神に近づけたような気持になりました。


サンディはカールの異常な行為に怯え、何度も離れようと試みましたこともあります。
しかしそれはいつもうまくいきませんでした。
カールとサンディは14度目の旅に出ようとしています。
13回の出来事のすべてをカールはカメラに収めていました。
サンディ
14回目のカールの行為は恐ろしく、サンディは逃げたくて仕方ありませんでした。


レノーラとプレストンの行為は何度もあり、レノーラは妊娠してしまいます。
悩んだレノーラはプレストンに相談をしましたが、プレストンはそのようなことはしていない、君の妄想だと冷たく言い放ちました。
思いつめたレノーラは納屋で首をくくって△んでしまいました。
レノーラ
保安官からレノーラは妊娠していたと聞かされたアーヴィンはプレストンを疑います。

しばらくプレストンを監視していたアーヴィンは妻がいながらも信者の若い女の子を口車に乗せ行為に及んでいることを知ります。
アーヴィンは父から受け継いだ銃を持ち、教会へ行きプレストンに突きつけました。
情けなく怯えるプレストンを撃ち〇し、△体の上にはプレストンの悪事の数々を書いた手紙を添えました。


もう街には戻らないつもりのアーヴィンはヒッチハイクをします。
そして通りかかったのはカールの車でした。
カール
アーヴィンは不穏な空気を感じ、カールを撃ち〇します。
サンディと銃を構え撃ち合いになりましたが、カールは無事でした。
サンディを疑っていたカールがサンディの銃から弾を抜いていたからだったのです。

アーヴィンは再びヒッチハイクをし、昔の家に立ち寄り、骨になった愛犬ジャックを十字架の元に埋め、遠くへと向かいました。

感想ツイート

トムホ目当てでも見て欲しいと言われています。

シリアスな感じでいいですよ。と言われています。

ほんと大好きな映画と言われています。

感想まとめ

いつもこれ系の話を見ると思うのですが牧師って悪くない?

もちろんほとんどの牧師がそうでないことはわかるのですが、神を信じる気持ちを利用する悪い人も多い。

純粋に信じ、敬虔なクリスチャンであればあるほど、ある種の羨望に似たものを牧師に投影してしまうのでしょうか?

これも神の試練なの?

牧師と言う立場を利用した詐欺師に見えてしまうけど、まじめな人ほど人を疑わないところが切ないです。

ましてや若い女の子にはやめてほしい!って思ってしまいます。

私が書いたあらすじには戦争体験で負ったトラウマが省略されてしまったのですが(うまく表現できませんでした。)

戦争も恐ろしいです。

人間が人間にすることとは思えないことも日常的に起きてしまうこともある。

人間が一番悪魔に近いというか、悪魔そのものであると言っているように感じました。

だから、「いつもそこに。」なんでしょうか。

たぶん・・・私の中にも悪魔がいるし、いつ顔を出してもおかしくない。そんな気がしました。

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