【ホラ活】恐怖を楽しむ?
【ホラ活】って聞きなれない言葉ですが、じつはひそかなブームになっています。
退屈な日常から非日常の恐怖を楽しむことができる【ホラ活】。
映画や怪談などを見聞きすることでストレス発散できるとのことを指します。
普通、人は恐怖と感じることは避けるべきこととされていますが、実際には恐怖対象に強い関心を持ってしまうのです。
そして恐怖は快感に。
なぜ人は恐怖によってストレスが解消できるのか紐解いていこうと思います。
ホラ活とは?
ホラ活とはホラー活動の略称です。
ホラー活動には映画を見る、怪談を聞く、恐怖映像を見る、小説を読むなど様々なものがありますが、共通していることは恐怖を感じること。
危険が及ぶことのない安全が保障された場所で恐怖体験をすることは、「怒る」「泣く」「笑う」に匹敵するストレス解消になると言われています。
恐怖によることで、血の気が引き、終わった後の安堵感から血が戻るのを感じ、生きている実感を得ることも。
単純にホラーが好き、という気持ちでホラ活をしている人も多いと思いますが、ホラーを見た後の爽快感に病みつきになっているのかもしれません。
人は「正体のわからないもの」に好奇心を持ちます。
恐怖は好奇心から生まれることもよくあるのです。
ホラーが好きと言ってしまうと悪趣味のように捉われがちですが、意外とホラー好きは多いと思います。
またホラ活にはカタルシス効果があると言われています。
カタルシスの概念
カタルシスとはギリシャ語で「洗浄する、浄化する」という意味があります。
哲学者のアリストテレスが「演劇学用語」で使ったことが始まりでした。
アリストテレスは自身の著書「詩学」の中で「人は悲劇を見ている時に生まれる恐れや憐みを感じることで、無意識に心の奥底に抑え込まれていた同様な感情が解放して、心が清められる」と表しました。
マイナビウーマンから引用
マイナビウーマン(https://woman.mynavi.jp/article/210430-5/)
心の中がモヤモヤしている時に、その感情を吐き出すことで不安が解消され、浄化されると言われていますが、なかなか人に話すにはタイミングや場所など気を使いますよね。
同じような作用があるものでは感動するものを見て涙を流すことで得られるのですが、恐怖による感情もまた同じ効果をもたらします。
恐怖を感じることで脈拍が早くなり、鼓動が強くなる。
このような状態は恋愛感情にも通じることもあり、ほとばしるアドレナリンの効果と恐怖が終わった後の安堵感により安心をもたらすとも考えられています。
不安を感じる逆療法として不安を解消する要素もあり、ホラーはおすすめです。
さらに恐怖は快感に変わるともいわれています。
恐怖は快感に変わる科学的根拠
脳の一部である「側坐核」は前脳に存在する神経細胞の集団で、報酬、快感、嗜癖、恐怖などに重要な役割を果たすと考えられています。
現実に起きた事故や理由のわからない恐怖体験などをすると、側坐核が反応し、恐怖に支配されてしまう。
しかし、その対象となる恐怖が人工的につくられ、自分の身の安全が保障された場所で見ていることを脳が認識すると快感の作用が働き、さらに前頭葉が恐怖を抑制することにより、その抑制作用が側坐核に作用し、開館に変換されると言われているのです。
さらに、副交感神経が優位な状態でストレスを鎮める効果も期待できます。
心理学者によると、ホラー映画を観るのは、バンジージャンプなどの極限スポーツと同様に、自分の限界を試して乗り越える1つの方法とも言われています。
極限からの解放は快感に変わりますよね。
恐怖によるストレス発散効果
恐怖を感じることでストレスが発散されるということは私も想像していませんでした。
自分ではただのホラー好きだと思っていたのですが、知らず知らずのうちに溜め込んでいたストレスがホラーを見たり聞いたりすることで解消されていたのかもしれません。
たしかにホラー映画など恐怖を感じている時に、他の事に気を取られることがありません。
恐怖の世界に没頭するあまりに、急に声をかけられたりするといつも以上に「ドキっ」とします。
そんな経験はだれしもあると思います。
不安な気持ちを忘れるにはホラー体験をするのはいいみたいです。
とくにホラー映画にはバッドエンドと呼ばれるものも多くあり、脳内に恐怖が残ることにより、他への意識が薄れる効果もあると考えられます。
また「自発的ネガティブ体験」ともいわれ、自分から選んだ恐怖体験は精神的に安らぎを与え、リラックスさえる心理効果があると言われています。
非日常的な体験が普段の平凡な生活への幸せに気が付くと言えますね。
何でもないようなときが幸せってやつでしょうか。
さらには疑似的な恐怖体験はメンタルの強化にも効果的と言われています。
ホラー映画などの恐怖体験が逆効果になる人も
誰もがみんなストレスが発散されるかと言われるとそうではありません。
ホラー映画などの疑似的恐怖体験に興味がない人が無理やりに体験すると逆にストレスになることがあります。
バッドエンドのものでは脳内に恐怖が残り、それがストレスの要因にもなりかねません。
怖いものを観たくない人には無理やりに体験させることはおすすめできません。
ホラ活している方々のツイート
ホラ活に体力残しておかなくちゃと言われています。
明日は家でゆっくりしてよっと
明後日のピューロクリスマスと11/6(土)にホラ活と
恐竜のやつを豊洲まで観に行くから
体力残しておかなくちゃ~✌️😁😊— なゆか…ホラ活最高! (@nayukaobakesuki) November 3, 2021
ホラ活を始めて早数年。と言われています。
「エモい家」に行ってきました。初見!
謎解きひよっこ勢とはいえ私もホラ活を始めて早数年。
化物がいる家での謎解きは今まで何度も経験しているので、ハイハイあの感じねとナメた態度でスタートして初っ端からとんでもない演出にビビり倒しました。
あんなの初めて見た…おしっこちびるかと思った… pic.twitter.com/yWF9lnPkpr— うめ🍄🇨🇮🎃 (@youngadult111) November 1, 2021
まとめ
ホラ活の効果についてまとめてみました。
好んでホラー体験をする人には、ストレス解消や非日常を疑似体験することには効果的だとわかりました。
科学的な根拠もあり、脳内で快楽と恐怖を感じる場所がほぼ同じだと言うことには驚きです。
小説や映画監督や脚本家などのクリエイターの想像力のすばらしさには関心するものがあります。
絶対あり得ない(と思いたい)ことを作り出すことは容易ではありませんよね。
なのに制作されるということは需要があるからと言えますね。
洋書や日本文学、邦画、洋画どの分野でもたくさんのホラー作品があります。
洋書や洋画だと文化の違いで「?」って思うことはたまにありますが、ほとんどは感じることなく恐怖しかありません。
日本の作家さんの小説や邦画は身近に感じやすいこともあり恐怖は倍増するかも?
なんだか暗いし、じめじめしているし・・・。
ホラーが好きじゃない人にはお笑い番組やヒューマンストーリーなものがいいかもしれませんね。
無理にみる必要なんてどこにもありません。
好きなものをしてストレス解消できることが大事ですよね。
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